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論語や孫子に学ぶ!ビジネスに使える中国古典たち

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論語や孫子に学ぶ!ビジネスに使える中国古典たち

論語や孫子に学ぶ!ビジネスに使える中国古典たち

中国4000年の歴史と言われるように、黄河文明を築いた中国の歴史は非常に古く、日本よりも遥かに早い時期から、国家が生まれ、書物も書かれていました。春秋戦国時代の思想家である孔子の論語、哲学者である老子、また兵法家である孫武など彼らの残した言葉は後の世に大きな影響を耐え、日本にも広く伝わっています。また日本でも非常に人気の高い三国志も、中国の史書の一つであり、そこに書かれた英雄たちの言葉を一度は聞いたことがあるでしょう。ここではそんな中国の古典からビジネスに役立つものを紹介していきます。
 

人間関係を築くためのヒントになる孔子の言葉

【引用元:学習塾PLUS-ONE】

中国でも最も古い書物の一つと言われる論語、これは孔子とその弟子たちの言葉を残したと言われています。儒教の祖とも言われる存在であり、中国では国家が移り変わる中でも、中国古典として彼の言葉を規範とした国家づくりも行われてきました。それは、中国人の考え方や道徳心にも長年にわたって刻み込まれており、今なお彼の言葉を語る人が多くいます。基本的には孔子は思想家であり、組織のリーダーではありませんが、弟子は3000人を数えたなど、多くの人に慕われただけあって、人間関係の構築に役立つ言葉がたくさん残っています。
例えば、「人の己を知らざるを患えず、己の能くするなきを患う」という言葉があります。自分がなかなか他人に評価されないことを嘆く人は多いですが、それは他人に注目もされないような自分に原因があるのです。自分の能力が足りないので、他人に知られることもない。まずは、自分が本当に他人に知られるような努力をしているのか、何事にも原因が有りそれを産み出しているのは自分だということです。
また孔子は次のような言葉も残しています。「己の欲せざる所は人に為す勿れ」この言葉の意味は自分がしてほしくないことは他人にもしてはいけない、という人間関係を構築する上でやはり基本となることです。思いやりを持って他人に接し、他人の立場になって考える。上司や部下とのつきあい方、また同僚との関係でもこういった基本的なことを忘れてしまっている人は多いのではないでしょうか。論語には人生を豊かにし、ビジネスや交友関係を広げていくためのヒントがたくさん隠されています。
 

働くプレイヤーにとって必要なことは孫子から学べ

【引用元:外資系社員が実践している成果の出る仕事術】

次に紹介したいのは、春秋戦国時代の人間である孫武が記した人類最古の兵法書の一つである「孫子」です。春秋戦国時代というと、紀元前7世紀などの時代、書物を残し情報を伝えるということは一部の人間の中でしか行われていませんでした。戦国と言われるだけあって各国に君主が群雄割拠し、戦も非常に多かったのですが、戦での勝負を左右するのはあくまで天運であると本気で信じられていました。そんな時代に戦を勝ち抜くための鉄則などを記した孫氏には、今でも活きる他人に勝つための基本的な教訓がたくさん盛り込まれています。
非常に有名な言葉である「兵は拙速を尊ぶ」も孫子の言葉。ビジネスにおいてスピード感が求められるシーンは大変多いですよね。アイデアがいくら豊富でもそれを実行に移せなければ全く意味がありません。 「百戦百勝は善の善なるものに非ず 戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり」という言葉も有名です。これは戦って負けなしということが決して良いことではない。戦わずして勝つことこそが最上である、ということを表しています。戦いに勝つことが続くと、いずれ慢心が生まれ、その慢心が一度だけであっても、致命的な負けを生むことに繋がることを危惧しています。そしてそれを防ぐには、前もってまず戦いが起こらないような状況を生み出すことが必要であり、それが最も優れた兵法である」ということなのです。勝ってばかりの戦いではいずれ相手を侮り、足元を掬われます。それよりも、相手をよく分析し相手がこちらに立ち向かってこなくなる、もしくは衝突をする意味がなくなるように、戦術ではなく戦略を練ることが必要なのでしょう。
 

有能な部下を多く集めてそれを率いるリーダーの条件

【引用元:曹操暗殺】

最後に紹介したいのは、三国志の英雄の一人、魏を興した曹操の言葉です。三国の中でも最大の勢力を誇り、後に統一国家となる晋の基盤となった魏を作り上げた曹操は、三国志の英雄の中でも屈指の人気を日本でも誇ります。それだけの大国を一名門の出に過ぎなかった彼が築けた理由は、彼が名士との交流を大変に好み、有能な人材をどんどん自分の陣営に取り入れていったからです。前の二人と違って曹操は組織のトップでありリーダーです。組織を作り上げ、激しい闘いの中でそれを拡大していった彼の手腕には注目すべきものがあるでしょう。
組織を動かすために有能な人材を集めることは、今でもヘッドハンティングなどの形で多くの会社で行っていることでしょうが、集めただけでも彼らの力を活かせないと意味がありません。曹操の残した言葉の中に「失敗の責任は主君に、成功の功績は家臣に」というものがあります。部下に指示を与えてその結果失敗をしたら、指示を出したものの責任であり、家臣に責任はない。しかし、成功したら実際に指示をこなしたものの手柄である。このように家臣の働きを評価し、存分に能力を発揮できる環境を作り上げていたので、彼のもとで有能な人材も働きやすかったと言えるでしょう。また、これは同時に家臣は主君に従うものであるという上下関係も明確に示しています。現に彼は従わなくなった部下には冷酷な命令を下し、自殺を促したこともあります。目的に向かって邁進する強固な組織を作るには、自分を信じる部下を信じ、組織がまとまるように上下関係をはっきりとさせることも必要なのでしょう。曹操が若い頃に「治世の能臣 乱世の梟雄」と評されたというエピソードが残っていますが、仁や徳だけでは戦を勝ち抜くことは出来ない、そんな現実的な視点も曹操の言葉や行動にはあふれています。清濁を併せ呑む器量がリーダーには必要なのでしょう。ちなみに先ほどの孫子の兵法を後の世に残したのも曹操です。
 
 
いかがでしたでしょうか。中国の古典的な書物には21世紀の現代でも活用できるビジネスパーソン向け、そしてリーダーとなる人向けの言葉がたくさん残されているのです。愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶとはドイツの鉄血宰相ビスマルクの言葉ですが、歴史を学ぶことで、前もってこれから起こること、起こすべきことを予測することができるのです。先を読む力を身に付けるために、先人の言葉を学んでみてはいかがでしょうか。

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