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合わない部下・上司がいる、仕事の効率を上げるためのコミュニケーション

オフィスのお役立ち情報

合わない部下・上司がいる、仕事の効率を上げるためのコミュニケーション

合わない部下・上司がいる、仕事の効率を上げるためのコミュニケーション

仕事の効率を左右する要素はさまざまですが、職場でのコミュニケーションは最たるものといえます。特に上司と部下という人間関係は、仕事をするうえで絶対に避けられない上に、ひとたび悪化すれば仕事へのモチベーションを根こそぎ奪われる危険性もあります。仕事の効率を上げるコミュニケーションを実践するために必要なことを確認しましょう。

「仕事の効率」はコミュニケーションの密度と比例する

【引用元:写真AC】
【引用元:写真AC】

仕事を「ひとつの問題を解決するプロジェクト」ととらえるなら、プロジェクトに関わる当事者が増えるほど、1人あたりの手間隙は分散します。そのため問題解決の効率もあがるように思えますが、実際にはそう簡単ではありません。
同じ職場で同じ問題の解決に向かって歩んでいる者同士でも、一人ひとりは生身の人間です。あらゆる点で意見の一致をみることなどありえませんから、互いに激しく意見を衝突させ、それゆえに問題解決が遅れることはままあります。
では、意見の衝突が起き、仕事の効率が著しく下がってしまった場合、事態の解決に向けて当事者はどのように対処すればよいのでしょうか。
この問題の解決に特効薬はありません。当事者同士がコミュニケーションを密にすることが王道です。当事者の相性が悪い場合、コミュニケーションを重ねるほどに衝突も増える……という事態もありえますが、それでも、衝突の原因をさぐるには相手の懐に入りこみ、意見衝突の背景を確かめるほかありません。
その結果、実は相手の主張に対する単なる「誤解」が原因だったとすれば、その解決は容易です。当事者同士、自分の意見をより具体的にわかりやすく説明すれば、いずれ誤解はとけます。

「悪意」にはどう対処すればよいか

【引用元:写真AC】
【引用元:写真AC】

問題は、意見衝突の理由が相手への「悪意」だった場合です。「あの上司、嫌い」「部下のくせに生意気だ」そんな幼稚な理由で意見の衝突が起き、仕事の進行を妨げている……。決してありえない話ではありません。人間は誰だって心に闇を抱えているからです。
このケースでも、できることは「誤解」のケースと同じです。お互いの悪意を払拭するには、やはりコミュニケーションを辛抱強く重ねる以外にありません。
その際、上司が主導権をとるべきことはもちろんです。叱られた子供や生徒が、親や先生に対して進んで自分の気持ちを告白したり、非を認めたりするかといえば、ほとんどの場合そうではありませんよね。時が流れてわだかまりが自然消滅するか、親や先生がさりげなく声をかけて融和や反省に導くというのが通例です。
しかし、ビジネスの現場ではそのような悠長な解決法はありえません。したがって、上司と部下のあいだで意見の衝突が生じた場合、一呼吸置いたのち、まず上司からアクションを起こしましょう。つまり、悪意の所在がどちらであろうとも、問題を解決するために先に折れるべきは上司なのです。
上司たるあなたが、たとえ部下に対してなんらかの悪意を抱いていたとしても、負の感情はいったん隠し、冷静に部下に話しかけましょう。
では、反対に「部下に対する悪意はない。しかしなぜか部下の態度が悪い……」というような場合、上司であるあなたはどのように部下に接すればよいでしょうか。この場合も、あなたが主導権をとり、冷静な態度で部下に対して話しかけるべきことは同じです。威嚇するような態度で部下に問いただしたりすれば、関係は悪化するだけですので注意しましょう。
部下に対して悪態の理由を問うた結果、もしも曖昧な答えしかかえってこなかったら、おそらくは、上司であるあなたへの悪意が理由である可能性が濃厚です。この場合、あなたに対する部下の印象が良くなるまでプロジェクトの進行を止める……などというわけにはいきませんから、上司としては「取るに足らない理由」と結論づけ、プロジェクトを進行させるのが正しい態度です。

立場の弱い部下ができること

【引用元:GAHAG】
【引用元:GAHAG】

以上は上司がとるべき対処法でしたが、では、部下としては、上司との関係改善に向けてどのように対処すればよいのでしょうか。
部下が上司に対して「課長!なぜあなたは私にそんなに強くあたるのですか?私に非があるなら改めますが、単なる好き嫌いや相性が理由でそのような態度を見せているなら、明日からそのような態度を改めてください!」などと主張できるかというと……、まず不可能でしょう。
このような場合、まずは上司に嫌われている原因を知ることが大切です。そのためには、上司が部下との関係性において、やる気がある部下が好きなのか、指示に従う部下が好きなのかなど上司がどういう人で、どんな人間が好きなのかを把握しておきましょう。把握したうえで、そのことに対して何ができていないかを考えれば、おのずと嫌われている原因が見えてくるはずです。
また、嫌われている原因が単に上司の好き嫌いだった場合、これ以上上司との関係性を改善するのは厳しいものかもしれません。だからこそ「上司に嫌われている」ことを受け入れることも必要なのではないでしょうか。
代わりに仕事において成果をしっかりと出せば、その上司に助言する人間も出てくるはずです。
そして、上司との関係改善に向けて一人で悩まず、仲介者に入ってもらい関係を修復していくのも選択肢の一つです。
仲介役に入ってもらうのは、同部署内の先輩や同僚でもいいですし、上司より上の役職の方でもいいでしょう。第三者の意見を取り入れることで、自分自身がその上司に対しての見方や対応、コミュニケーションなどを見直すことができます。

「上司対部下」に由来する衝突の解決法

【引用元:写真AC】
【引用元:写真AC】

上司と部下の衝突が、誤解や悪意ではなく、「上司対部下」という関係に由来する場合があります。上司という仕事は、「リーダーシップ」をアピールする職業です。リーダーシップとは言動の影響力と言い換えることができます。他人に対して影響を与えるには、時に強い態度でのぞまなければならない場合もあります。上司は部下を強い言動で統率し、部下はその指示に従う。ビジネスでは日常の光景です。
ところが、きびしい人間関係の耐性がないために、上司に少しきつい態度でのぞまれただけで心が折れてしまう部下もなかにはいます。あなたが上司なら、その点を心にとどめておくだけでも、部下に対する言動を適度に抑制することができます。特に体格のいい男性や、(男女問わず)声の大きい人が上司である場合、部下に対して無意識に必要以上の圧力をかけている場合があるので注意しましょう。
では、あなたが部下だとして、上司のきつい言動ゆえに仕事へのモチベーションを失いつつある場合、どのように対処すればよいのでしょうか。
この場合、部下であるあなたが試みるべき方法は、「上司の意図をさぐる」ということです。人間が他人に対して不快感を抱くのは、自分への悪意がはっきりしている場合だけではありません。相手の態度の理由が読めない、わからないという場合にも、同様に不快感が生じます。「上司対部下という関係に由来する」それだけの理由で、上司があれほど自分にきつくあたるだろうか……そんな疑問をもしあなたが抱いているならば、その理由を明確にすることは、あなたの不快感を解消し、ストレスを減らすことにつながります。
そこで、自分の同僚のなかに、問題の上司と関係の良好な人がいれば、ぜひその人の力を借りることをおすすめします。
「課長がさあ、なんだか俺に対してきつくあたるんだよね。いまやってるプロジェクトも、俺のプレゼンだけやたらめったら酷評するし。できたらでいいんだけど、さりげなく課長の腹をさぐってみてくれない?」
そんなふうに頼んでみましょう。また、上司の同期である方と面識があるなら、問題の所在を伝えて、上司の意図をさぐってもらうように頼むのもありでしょう(失礼にならないよう依頼の仕方には注意が必要です)。
上司が部下である自分にきつくあたる理由が判明したら、あとはあなた自身がその原因を取り除くよう努力すればよいのです。その際肝心なことは「反省の意志をはっきり見せる」ということです。たとえば、勤務中のあなたのちょっとした態度が上司にストレスを与えていて、それが上司のきつい態度の背景にあるのなら、上司に対して正直に非を認めて「以後、態度を改める」旨を伝えましょう。ちょっとした不快感や不信感は、当事者が心を開いて話し合えば容易に解消されます。
職場における人間関係が悪化したとしても、適切な対処法を実践すれば被害を少なくすることができます。ご紹介したような考え方はその一例です。独力で解決しようともがくのではなく、カウンセラーや同僚の力も借りながら、快適な人間関係を構築し、仕事の効率を上げられるよう心がけましょう。

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