ロサンゼルスにある The Great Companyはビデオ制作などを請け負うクリエイターが多く所属している会社です。この会社ではハイテク系、新しさを感じさせるものよりも、倉庫を改造して作り上げたどこか懐かしさを感じさせるデザインを取り入れています。アメリカの古き良き時代を感じさせる、まるで西部劇のような空間は、オフィスと言うよりも撮影スタジオと見間違える人も多いのではないでしょうか。レンガ張りの壁には大きな星条旗が掲げられている部屋もあります。クリエイターの感性を刺激するような小物も多数配置されており、仕事中にリラックスしながらも、アイデアに困ったときにその発想元となるように会社側でも取り組んでいるのでしょう。
仕事に必要な備品にも気を配っているので、デスクなどのオフィス用品も木製のものが多くなっています。またオフィスの中は間接照明をふんだんに用いて明るすぎず、ムードや雰囲気作りにこだわっています。社員それぞれの意見を取り入れつつもコンセプトを統一することで、会社のブランドイメージの創出にも貢献しているオフィスデザインの一例になっています。オフィス空間が仕事の終わった後には、そのままレストランやバーになってしまいそうですね。
アメリカ企業を中心に最先端のオフィスデザインをご紹介しました。日本のITサービスの発想はアメリカに大きく遅れを取っているとも言われますが、その発想力の差は、オフィスデザインにも現れているのかもしれません。日本人の誇るスキルというと技術力ですから、高い技術力を持って作られたオフィスデザインで、海外を逆にあっと言わせてみたいものですね。