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従業員に伝わっていない!?経営理念を浸透させる方法とは

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従業員に伝わっていない!?経営理念を浸透させる方法とは

従業員に伝わっていない!?経営理念を浸透させる方法とは

​大小に関わらず多くの企業には経営理念が掲げられているものですが、その会社に勤めるすべての従業員がそれをよく理解し、行動していなければせっかくの経営理念が意味をなしません。従業員の日々の働きを見ていると経営理念が生かされていないと感じることもあるかもしれません。ここでは経営理念とは何か?それを社員に浸透させるためにはどうしたらいいのか考えてみましょう。

​経営理念とは何か?

【引用元:写真AC】
【引用元:写真AC】

​まずは、そもそも経営理念とは何かということから考えてみましょう。
「経営」とは事業目的を達成するために事業を管理したり遂行することです。そして経営していく上でこうあるべき、ということをその企業の創業者や社長が理念として掲げたものを「経営理念」といいます。経営理念は必ずすべての企業が持っているもの、持たなければいけないものではありませんが、これがないのでは従業員の行動指針や企業のビジョンが明確にしづらく、社会に向けてその企業のイメージを発信することも難しくなります。多くの企業のホームページで「企業理念」を見ることができますが、それによりこれからその企業に勤めたいと思っている就職活動中の人を含めて誰でもその企業がどんな理念を持っているのかを知ることができます。
ほとんどの経営理念では企業の使命や志、価値観を明確にしていますが、なかには社是、社訓などを経営理念のように掲げている場合もあります。「社是」とは経営上の方針、方向性のようなもの、「社訓」とは創業者や経営者の教えのことを言います。経営理念は広い意味では社是や社訓を含んでいますし、これらを区別してそれぞれを掲げている企業もあります。
何のための経営理念かを考えると、従業員が経営理念を頭に入れて常日頃からそれに沿った行動を取れることが理想と言えます。

​経営理念を従業員に浸透させるには?

【引用元:写真AC】
【引用元:写真AC】

よく、朝の朝礼などで経営理念を唱和する光景がありますが、これで果たして従業員に経営理念が浸透していると言えるでしょうか?確かに日課として口に出して言うことで自然に暗記するようになるかもしれませんが、それが各自の仕事においてきちんと反映されていなければ浸透しているとは言えません。
実際の従業員の仕事の内容と経営理念が合っていなかったり、指示系統である上司や会社幹部に経営理念が浸透していない場合は、唱和したところで共感することもなく一般社員に根付くはずがありません。身近なリーダーが経営理念に掲げられた言葉を実践しており、かつそれが会社での評価につながっている実例があることも重要です。そのためには経営理念の実践が人事評価に反映されていることや、社員に対する理念教育の時間をしっかりともうけることが肝心です。経営理念が自分の仕事にきちんと落とし込まれていることによって、顧客や社会にどのように貢献できているかを従業員ひとりひとりが考える機会をもたなければ理念の浸透は難しいのです。
国内外の大企業や有名企業の経営理念をみてみると、そこには創業者や社長の伝説的な成功体験などが具体的に書かれています。それがわかりやすく企業理念の言葉に込められており、日々の行動に落とし込められていれば従業員は企業理念に誇りをもって仕事に励むことができるはずです。

​経営理念が浸透しているとどう変わる?

【引用元:写真AC】
【引用元:写真AC】

たくさんのマニュアルやルールを作るよりも経営理念をしっかりと従業員が理解し、共感し、体現していれば、その企業らしさというものが社員ひとりひとりからにじみ出てきます。また、経営理念が浸透していると、従業員が自らの行動を主体的に進めることができるようになります。
そのためには企業戦略や営業方針にしっかりと経営理念を盛り込んで制度やシステム化を進め、その上で一般社員の行う業務にも落とし込むことをしましょう。
経営幹部だけでなく一般社員にも経営理念への共感を持たせるような機会を反復して持つことも大切です。実際行う仕事だけでなく、その企業の社会的な使命、会社の歴史などをしっかりと学ぶ機会をもうけ、人材育成に力を入れている企業は経営理念が浸透していることが多く、社員やアルバイトも含め従業員が一丸となって同じ方向を見ることができるのです。この従業員が共通認識を持つ、ということに意味があります。優れた人材育成にはマニュアルだけでなく、主体性をもつ大切さ、そして実際に体験することが必要で、体験を通して生き生きと働く従業員が育つのです。
経営理念にはその企業の存在する意味が込められています。なぜ自分がそこで働いているのか、働くことの使命や目標を自分でもしっかりと考えることが経営理念の浸透につながります。

​経営理念の浸透のためにできることとは?

【引用元:写真AC】
【引用元:写真AC】

​最後に、日々の業務の中で従業員が経営理念にそって動いていないとお悩みの場合は、何が必要なのかを考えてみましょう。
経営理念を唱和することがもっとも簡単に行えることかもしれませんが、それよりも理念をきちんと仕事で活かせている者を評価するシステムを作りましょう。例えばオリエンタルランドが実践しているファイブスターカードは、素晴らしい行動をした者に企業からの賞賛が与えられます。オリエンタルランドには完璧なマニュアルがありますが、マニュアルどおりに働かせることを目的とはしておらず、来園者に幸せを提供するためには自分の発想で行動して良い、としています。
他にも、営業成績を表彰するシステムだけでなく経営理念に沿った内容の評価システムを作ることも大切です。また、経営理念を浸透させるために理念がすべての立場の従業員の共通認識として内在化することを目指しましょう。経営陣だけの経営理念となってはいませんか?経営理念を共有するためには、実際の体験が大きな意味を持ちます。日々の業務だけでなく理念に通じるような体験ができる機会をもちましょう。そして、企業内の様々な部署で実際に行われている理念に沿った行動を事例として共有することも効果的です。経営理念を過去のサクセスストーリーだけでなく、今でも現場で生まれている新鮮なものととらえることができます。
​経営理念を絵に描いた餅にしないためにも、それに込められた深い意味を、創業物語や実際の体験を通して従業員に企業の存在する意味やビジョンを再認識する機会を与えましょう。経営理念の浸透には唱和するよりも評価することが効果的です。

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