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女性が長く働けるように。離職率を低下させた職場環境の改善例

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女性が長く働けるように。離職率を低下させた職場環境の改善例

女性が長く働けるように。離職率を低下させた職場環境の改善例

日本の男女平等ランキングは世界で100位代と、先進国の中では非常に低いと言われています。その原因として国会議員の男女比、企業の管理職の割合、また男女の賃金差などが挙げられていることをご存じの方も多いでしょう。特に企業での女性活用は、少子高齢化に伴いう労働力不足のためにも不可欠であり、女性の賃金アップのためにも女性が長く働けるような企業環境の整備は今後どんどん重要になってくることも予想されます。
そこで女性の離職率を改善するために、オフィス環境などを整備して成功した企業の実例を紹介します。

建設現場で女性が働ける環境を整備

【引用元:pixabay】
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建設業というと、どうしても肉体労働が主な仕事であり、女性が働きやすい環境とは程遠いものと見られがちです。現に現場での女性の労働者の割合は3%にしか過ぎないというデータもあり、事務職を含めた全従業員に置ける女性社員も15%と、完全に男性の職場でした。
しかし東京オリンピックを前に建設ラッシュが続く中、建設の現場では慢性的な人材不足が続いています。その解消のために女性に入社してもらい、また離職率を抑え長く働き続けられるように取り組んでいる会社が清水建設です。
清水建設では、まず女性が働くことを想定した環境そのものが整備されていなかった点を改善。女性用のトイレが無く男女共同であったものを男女別にし、更衣室もそれぞれに導入しました。また建設現場で着用するユニフォームも、男性用のダウンサイズで女性が着用しづらかったものを、女性の体型に合わせたものへ変更。男女それぞれが働くことを想定した環境づくりに取り組みました。ヘルメットも小型で軽量、安全性に配慮したものを導入するなど、女性社員の増加に伴って、非常に細やかな点まで配慮されるようになってきています。
また、結婚退職した女性社員の再雇用や、ベビーシッターを利用して働く女性社員への補助金の支給といったオフィス環境以外の面での制度も見直しを行い、夫婦で働く社員にとっても嬉しい制度を多数導入しています。管理職はまだまだ少ないですが、それでも2014年の0.5%から、2019年には1.5%にするという具体的な目標数値の設定もしています。さらに女性推進フォーラムを国内外の女性社員を招いて意見交換を行い、男性上司には話しづらい職場上の問題を、女性同士で話しやすい雰囲気と環境も整えているのです。
女性側も建設業を過去には3Kと敬遠する風潮がありましたが、その意識を払拭し自分たちの力を現場で活用して欲しいと、清水建設では考えています。

28歳という人生の転機を前に不安の払拭を行う

【引用元:写真AC】
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人材関係のメディアなどの運営を行うリクルート。リクルートは5年勤務したら独立するのが当たり前、といった会社に依存せずどんどん外で働く社員が多いのが特徴です。一方そのような風潮が強まることで、女性社員が働きづらい環境に変化していっていたのが問題となっていました。昼夜を問わずバリバリ働き、30を前に独立して一国一城の主になる、そのためには20代のうちは長時間勤務、休み無しが当たり前という風潮が同社の中では蔓延していたのです。
また、元々リクルートに入社する社員は良く言えば野心が強いので、長時間労働を苦にしない人間が多いのが特徴でした。しかし、女性社員は人生における結婚や出産といった、働き方を考えなければいけないステージが男性社員よりも多く、その分本気になって働けないという問題が起きて、結果離職率も高くなっていたのです。
そこでリクルートでは、女性にとって人生を考えるタイミングになりやすい、入社5年、28歳を迎えるタイミングで、『Career Cafe 28』と銘打った女性向けの面談を行っています。この面談は、先輩社員や外部講師によるトークイベントを開催し、同時に個別面談を行うことで自分の進む道を見つけてもらうというものです。キャリアアップを目指す女性社員に対し、管理職になることで結婚から遠のく、出産すると仕事を退職せざるをえないのではないか、プライベートが確保できなくなるのではないかなどの不安を解消するために始められました。ワーキングマザーとして働く社員の声を聞くことで、家庭と仕事の両立をいかに行っていくか、また30歳を過ぎても必要とされる人材になるためにはこの時期に何をしなければいけないかなどの指針を与えるものになっています。
女性が迷いがちな時期に先をしっかりと見据えられるようにしてほしい、その考えのもと2011年から実施されているのです。また事業部内保育所の設立や、オフィス外で働けるようなテレワークの導入など男女ともに育児に携わって働いていくための取り組みも積極的に推進されています。

働き方のスタイルを選べるようにしたサイボウズ

【引用元:写真AC】
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IT業界も男性中心とみられることが多く、女性は結婚や出産で退社することが多いと見られがちです。そんなIT業界の中で、大きく離職率を低下させることに成功した企業がサイボウズです。
同社では、2005年時点で毎年社員の3割弱が辞めていくという状況に陥っていました。IT関係の会社ではスキルアップ、キャリアアップのために会社を変えることは珍しくないですが、それでも会社としての体力を高めていくために、経営側としては社員の定着率を高めたいと考えたのです。そして離職率を改善するために選択的人事制度を導入しました。この選択的人事制度は、「会社で長時間働く」「会社外で長く働く」「会社で短く働く」など9パターンの働き方を設定した制度。それぞれの社員がその中から好きな働き方を選べるようにしたのです。
バリバリキャリアアップに励みたい人はハードワーク。会社外で勉強をしたい人は短時間勤務、子育てと両立したい社員は社外でも働けると行ったように、人生のステージや個人の方針に合わせて会社側が多様な働き方を提供したのです。ハードワークが当たり前だった会社がそれで変わり、現在では4%まで離職率が低下しているそうです。また社内部活制度の導入や、退職後6年間自由に会社に戻れるといった制度を導入し、社内の仕事一辺倒だったオフィスの雰囲気を変えることに成功しました。副業も認可することで、社員が社外にも人脈を広げることに成功するなど、とにかく自由な社風となっています。
女性が長く働けない環境を改善していくことで社員の定着率を高め、その結果高いポテンシャルを持つ社員を増やす。それは会社にとってかけがえのない財産になるでしょう。
ただ男性と女性を同様に長時間働くようにする、というのではなく女性と同様の労働環境を男性にも提供していけば真の意味での男女平等が実現し、より家庭でお互い支え合う環境ができていくのではないでしょうか。

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