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心理的安全性の高い職場とは?メリットや環境づくりの方法を紹介

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心理的安全性の高い職場とは?メリットや環境づくりの方法を紹介

心理的安全性の高い職場とは?メリットや環境づくりの方法を紹介

職場の人間関係や働く環境が、仕事の成果や社員の成長に大きな影響を与える時代になっています。中でも「心理的安全性」が注目されており、従業員が安心して意見を交わせる職場づくりは、企業の生産性向上やイノベーション促進、離職防止にもつながります。

今回は、心理的安全性の基本概念から、高い職場と低い職場の違い、実際に企業が得られるメリット、環境づくりの具体策まで解説します。

そもそも心理的安全性の高い職場とは

心理的安全性の高い職場とは、メンバー同士が恐怖や不安を感じることなく、安心して自分の意見や考えを発言・行動できる環境のことです。健全なコミュニケーションが日常的に行われ、互いに意見を尊重し合いながら協力し、より高い成果を目指す文化が根付きます。その結果、従業員の主体性やチーム全体の生産性も高まりやすくなります。

心理的安全性が高い職場と低い職場の違いや、心理的安全性が現代の職場で重要視される理由などを詳しく見ていきましょう。

心理的安全性の高い職場と低い職場の特徴

心理的安全性が高い職場では、誰もが安心して意見や提案を述べることができるためコミュニケーションが活性化し、生産性の向上につながります。

例えば、課題やミスに直面しても、上司や同僚が積極的にサポートし合い、前向きに解決策を検討する姿勢が根付いています。こうした環境では、新人社員も早期にチームに溶け込みやすく、業務の質も自然と向上します。

一方、心理的安全性が低い職場は、意見を述べることがリスクと感じられる環境です。以下のような職場が該当します。

・チーム内で反対意見を出すと上司や同僚から怒られる

・上司に相談しようとしても「今は忙しい」と取り合ってもらえない

・ミスをした際に周囲から責められ、すべての責任を一人で負わされる

・新しい提案に対して「本当にうまくいくの?」と否定的な反応が返ってくる

このような職場では、チーム全体の活力が失われ、挑戦や成長の機会も閉ざされがちです。

心理的安全性の重要性

現代は、先行きが不透明で正解が常に変わり続ける環境にあります。こうした不確実性の高い状況下で企業が成長するためには、従来型の「実行組織」から、常に学び続ける「学習組織」への移行が不可欠です。

心理的安全性が高い職場では、率直な意見交換が活発に行われ、失敗をおそれずに新たな取り組みに挑戦できる風土が醸成されます。こうした環境では、チーム全体が互いに学び合い、変化を前向きに捉える姿勢が育まれるため、組織全体の持続的な成長とイノベーションにつながります。

心理的安全性の高い職場がもたらすメリット

心理的安全性が高い職場は、単に従業員が安心して発言できるだけではなく、企業全体の成長や安定的な組織運営にも多くの効果をもたらします。

心理的安全性が高い環境がもたらすメリットについて詳しく見ていきましょう。

生産性向上が期待できる

心理的安全性が高い職場では、メンバーが不安や萎縮を感じることなく、成果に向けて積極的に意見交換や相談ができる「チャレンジングなコミュニケーション」が活発に行われます。

やり方がわからない場面や課題に直面した際にも、「良いやり方を教えてほしい」「わからない」「不安を感じている」といった率直な声を上げやすく、周囲から適切なサポートを受けることが可能になります。

こうした環境下では、余計な不安がないことでそれぞれのやりたい仕事に集中できるようになり、ミスの防止や生産性の向上が期待できるでしょう。

従業員のポテンシャルを引き出せる

心理的安全性の高い職場では、メンバーが失敗や批判を過度におそれることなく、安心して自分の考えや能力を発揮できます。

「斬新な発想で新たなアイデアを生み出す」「対応すべきリスクを早期に発見できる」「粗削りながらも本質を突く意見を出せる」など、メンバーそれぞれの特性を活かすことが可能です。

さらに、周囲がそれぞれの意見や提案、日々の仕事ぶりを肯定的に受け止める姿勢を持つことで、従業員一人ひとりのモチベーションの向上につながります。

学習やイノベーションを促進できる

心理的安全性が高い職場では、「無知だと思われるのでは」「できないと思われるのでは」といった不安がなくなるため、わからないことを積極的に質問する文化が自然と根付きます。個人間での教える・教わる動きが自然に行われ、学習が促進されるでしょう。

また、新人や若手が意見を述べやすくなることから、今まで思いつかなかったような案が生まれ、イノベーションの促進にもつながります。

さらに、意見に対する異論や懸念も自由に交わされるため、建設的で実りあるディスカッションが実現します。

離職防止につながる

若手社員の離職理由として多くあげられるのが、将来に対する不安や不満、先輩社員への失望感、仕事から達成感や成長実感を得られないことです。

心理的安全性が高い職場では、上司や先輩にも相談しやすい雰囲気があり、困ったときに親身にアドバイスやサポートを受けられるため、否定された経験による不満も生じにくいでしょう。また、上司や先輩との関わりの中でポテンシャルを引き出してもらうことで、成長実感を得られやすい側面もあります。

結果、職場に対する満足度が高まり、離職防止につながります。

DE&Iを推進できる

近年、企業活動の中でも重要性が高まっている「DEI(DE&I)」の推進においても、心理的安全性は欠かせない要素です。DEIは、人種・性別・年齢・国籍・価値観など、あらゆる違いを尊重し、すべての方が公平に活躍できる社会や職場づくりを目指す取り組みです。

このDEIの中でも「インクルージョン(包括性)」を支える土台となるのが心理的安全性です。心理的安全性が高い職場では、誰もが自分の意見や考えを安心して共有でき、組織の中で必要な存在として認められている実感を持ちながら、いきいきと働くことができます。

心理的安全性の高い職場をつくる方法

心理的安全性を高めるためには、職場の雰囲気づくりだけでなく、日々のコミュニケーションの工夫や仕組みの整備が重要です。ここでは、心理的安全性が高い職場をつくる方法を紹介します。

従業員が発言しやすい機会を設ける

メンバー一人ひとりが安心して意見を出せる職場をつくるには、発言のきっかけを積極的に用意することが大切です。

例えば、上司が部下に指示を出す場面でも、一方的に説明するのではなく「どう思う?」と問いかけ、部下が意見を言いやすい雰囲気をつくります。

また、メンバーの発言の機会を均等にすることも大切です。一見全員で話し合いをしているような会議でも、実際は一部の人しか発信していないといったケースは少なくありません。一人ひとりのメンバーに対し、意見を尊重する姿勢を見せるようにしましょう。

コミュニケーションの時間を増やす

心理的安全性の高い職場をつくる上では、日常的なコミュニケーションの量を増やすことも重要です。

業務に関する報告・連絡・相談(報連相)はもちろんのこと、1on1ミーティングや会議冒頭のアイスブレイク、ランチ会など、仕事の枠を超えたカジュアルな対話の場を意識的に設けると、メンバーの人柄や価値観が伝わりやすくなります。

評価基準を定期的に見直す

心理的安全性を高めるためには、従業員の積極的な発言や提案が正しく評価される仕組みを整えることも欠かせません。評価が個人の成果や数値だけに偏ってしまうと、チーム全体のために協力し合おうとする行動が軽視され、「発言しても意味がない」と感じる風土が生まれやすくなります。

こうした事態を防ぐには、評価基準を定期的に見直し、チーム貢献や協働姿勢、主体的な提案活動なども正当に評価対象に含めることが重要です。

新入社員のサポート体制を充実させる

入社したばかりの新入社員は、業務内容や職場の人間関係に慣れておらず、心理的安全性を十分に感じられないケースが少なくありません。

疑問や不安を抱えても、忙しそうに働く上司や先輩に遠慮してしまい、なかなか質問や相談ができずに悩みを抱え込んでしまうこともあります。

こうした状況を防ぐには、メンター制度やOJT制度などを通じて、新人が安心して相談できるサポート体制づくりが重要です。

気軽に話しやすいオフィスづくりをする

日々の業務では会議やミーティングの場が多く設けられますが、実際には全員が積極的に発言できるとは限らず、場の雰囲気によっては発言を控えてしまうメンバーもいます。こうした状況を改善し、心理的安全性を高めるためには、気軽に会話できるオフィス環境を整える必要があります。

例えば、オフィス内にカフェスペースを設けることで、休憩時間にコミュニケーションが生まれやすくなるでしょう。

気軽に話しやすいオフィス空間を検討するなら、ぜひ「MACオフィス」へご相談ください。移転計画前の無料コンサルティングから、物件選定・内装設計デザイン・引越しにいたるまで、トータルでサポートを提供しています。事業の方向性やイメージに合わせた最適なプランニングが可能です。物件探しから引越しまでの流れを網羅した「オフィス移転プロジェクトの進め方」の資料もご用意していますので、ぜひ以下からご確認ください。

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まとめ

心理的安全性の高い職場では、生産性や創造力の向上、優秀な人材の定着、イノベーションの活性化といった多くのメリットが期待できます。心理的安全性を高めるには、日々のコミュニケーションの工夫や評価制度の見直し、オフィス環境の整備など、組織全体での継続的な取り組みが重要です。

これからの時代、組織の成長と安定を支えるために、心理的安全性の向上がますます重要になるでしょう。

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