株式会社ケーアイティシー様は不動産鑑定、価格調査、不動産コンサルティング、広告代理店業等の不動産の専門機関として幅広いお客様へサービスを提供している企業様です。現在、外部委託している業務を内製化して内部コストの削減と合理化を図るべくスタッフの増員が必要となりました。そして以前の手狭になったオフィスから拡張するために今回の移転プロジェクトがスタート致しました。弊社では物件選定の段階からプロジェクトに携わらせていただいたこともあり、設計施工まで一括してお任せ頂きました。計画規模は45坪で、プロジェクト期間は2ヶ月という短期間でのプロジェクトとなりました。

お客様のご要望は、
・業務体制から社員様はソロワークが多いので社員同士のコミュニケーションを重要視したいこと。
・顧客情報を管理する収納スペースの拡大。
・商談時にゲストを迎え入れるミーティングルームが必要。
・来社されるゲストの方々に良い印象持っていただきたいというご意見を頂きました。

上記を加味し、それぞれ異なる空間を快適かつ機能的に過ごせること、そしてゲストへの印象や社員様のモチベーションアップへと繋がるようなデザインを目指して取り組ませて頂きました。

【ワークスペース「集中と開放」スタイルとしては集中してソロワークの行うことができること】
デスク回りをパネルで仕切ったブース形式をご提案し、集中して業務を行っていただくことが可能となりました。また、視覚的に目につくカラーはベージュ、グリーンのアースカラーとホワイトを組み合わせ草原で仕事をしているような明るく開放的な印象を感じて頂ける設いとさせていただきました。その他には、お客様との打合せを進めていく中で思いついたアイデアをその場で共有することができる書けるガラススクリーンのご提案や、非喫煙者様にも充分配慮された喫煙者様専用機器を設置したりと、デザイン性かつ利便性を兼ね備えたオフィスをお客様と共につくり上げることができました。

【リフレッシュスペース「カジュアルなカフェテイスト」】
社員様同士のコミュニケーションの活性化を図る為にワークスペースと隣接した位置にガラススクリーンを設けることで単に「座って休憩する」という行為だけでなく、2、3人で書類を広げてのグループワークやクイックな打合せ時や昼食時にもすぐアクセスして活用頂ける空間のご提案をさせていただきました。全体的なインテリアコーディネートとしては、ヴィンテージウッドとコンクリート調の壁紙をベースにレザーのソファや色鮮やかなファニチャを配置することでどこかコーヒーの香りが漂う街のカフェテイストなイメージとさせていただきました。ただ場を作っただけではなく自席での緊張感のあるソロワークから「ほっ」と気分を変えて一息ついていただける空間、また、カジュアルにすることで畏まることなく気軽にご利用頂ける空間作りを心がけました。

【エントランス・ミーティングルーム　「ビジネスの場」】
来客ゾーンはビジネスの場としてゲストに対して信頼感を感じて頂ける空間を提供したいとのご要望がございましたので、今までのオープンミーティングスタイルではなく、部屋を設けエントランスとガラススクリーンで繋ぎました。そうすることで、ゲストはこれから入室して商談をする場が見えることと、利用中もエントランスが見えるので「お客様のすぐ側にいる」というパートナーとしての「透明感」を空間を通して感じて頂けるデザインとさせていただきました。ブラック、ホワイト、グレーの無彩色へステンレスやガラス等の無機質なエレメントとすることで少しだけ「カチっ」とした印象を与えビジネスとしてのフォーマルさ、程良い緊張感ある空間をデザインさせていただきました。

今回、私たちのデザインコンセプトにご共感いただき、スケジュールやコスト管理の細部まで全工程をお任せいただきました。お客様とお打合せを繰り返しながら浮き彫りになっていく小さな使い勝手をひとつひとつ改善していくことでより快適なオフィスへと生まれ変わることができました。デザイン面も「すごく良くなって来客したお客様に執務室の中まで見ていただきたい！」とご満足いただくことができました。ありがとうございました。