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今、増加してきている「フリーアドレス」オフィス!メリットと実例

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今、増加してきている「フリーアドレス」オフィス!メリットと実例

「フリーアドレス」という言葉をご存知ですか?通常、職場には社員それぞれに専用のデスクが与えられますが、フリーアドレスのオフィスでは専用のデスクがなく、社員が自分の仕事のしやすい席を選ぶことができます。その自由なスタイルがもたらす開放的な印象から、ベンチャー企業やIT企業などで採用されることの多いフリーアドレスオフィス。そのメリットと実例をご紹介します!

フリーアドレスは日本発祥のスタイル!

【引用元:pixabay】
【引用元:pixabay】

フリーアドレスのオフィスはいまや世界中にみられるスタイルです。アメリカのIBMがNon-territorial officeという形で試験的に始めたのですが、フリーアドレスという言葉が生まれたのは日本だといわれています。
現在のようにフリーアドレスのオフィスが広く浸透した背景には日本ならではの事情がありました。日本のオフィスはアメリカの大企業のような広々とした職場面積を確保できないため、限られたスペースを有効活用する必要があります。什器やOA機器の配置を工夫して、社員のスムーズな動線を確保することはその典型です。
ただ、どれだけ工夫をこらしても「空いているデスクの有効活用」だけは課題として残り続けました。当然です。それまで日本の会社では、デスクとは個々の社員に与えられる専有物であり、所有者(占有者)以外の使用を想定していなかったからです。フリーアドレスはこの既成概念を壊すことから始まりました。
「今日、Aさんは現場に直行で夜遅くにならないとオフィスに戻らない。ならば、Aさんのデスクを資料作成のスペースとして使わせてもらおう!」このように、営業など外回りのスタッフが多い職場の場合、日中のオフィスは誰も使っていないデスクがずらりと並んでいる……ということもめずらしくありません。そうであれば、個々の専用デスクは設けず、そのときに空いているデスクで自由に執務するスタイルのほうがよほど合理的です。
このような経験や考え方を広げていった結果、「どうせなら専用デスクを一切作らず、すべてのデスクをフリースペースにしちゃえ!」という現在のフリーアドレスが、1987年に清水建設のオフィスでスタートしたのです。

フリーアドレスにはどんなメリットがあるの?

【引用元:写真AC】
【引用元:写真AC】

フリーアドレスのオフィスには、主に2つのメリットがあります。
(1)オフィスのコスト削減
賃貸オフィスの場合、毎月支払う賃料はいわゆる固定費であり、削減するのは非常に困難です。オフィスの賃料は原則として面積に比例します。したがって、フリーアドレスを導入したことで少ない面積でも快適に仕事ができるようになれば、当然より低い賃料のオフィスを選択することが可能となります。
またフリーアドレスオフィスでは、原則として無線LANを採用するため、有線LANを利用するオフィスにくらべると配線工事にかかるコストも大幅に削減できます。
(2)社員同士の意思疎通が密になる
従来のオフィスでは、複数の社員が集まって意思疎通を行うためには、会議室に移動して会話をすることが必要でした。また特定の社員同士で対面しながら簡単な会話をするには、通常、社員Aが社員Bのデスクまで移動することになります。このように、従来のデスクを固定したオフィスでは、社員同士が意思疎通をスムーズに行いにくいこともままありました。
他方、フリーアドレスの場合、社員はフロア内を自由に移動しながら仕事をする習慣が普通になるため、「なにか重要なテーマを話し合うためには、時間とスペースを特定し、関係者全員が集まって議論しなければいけない」という凝り固まった意識にとらわれなくなります。そのため、社員同士の意思疎通の壁が取り払われ、自由闊達な意見交換が進み、その結果、企業全体の創造性が高まることが期待できるといわれています。
またデスクを固定化すると、社員同士のコミュニケーションも固定化しがちです。フリーアドレスでは、普段あまり会話をしない人と同席する機会も自然と増えるので、社員同士のコミュニケーションは大きく広がり、職場の人間関係にも良い影響を与えてくれます。これはまさにフリーアドレスならではの効用だといえるでしょう。

施工例1〜お互いの顔が見える開放感あふれるオフィス

【引用元:株式会社MACオフィス】
【引用元:株式会社MACオフィス】

ここからはフリーアドレスを採用したオフィスの一例をご紹介します。フリーアドレスの場合、この画像にみられるように、社員専用のパソコンがありません。画像の手前にはデスクトップパソコンを設置しているデスクも写っていますが、このパソコンは社員個人のパソコンではなく、誰でも自由に使用できる会社のパソコンです。社内のデータベースにアクセスしたり、インターネットで調べものをしたりする際に使われます。
このように、通常のオフィスとフリーアドレスのオフィスの最大の違いは、「社員専用パソコンを設置するか否か」です。社員専用のパソコンを特定の場所に設置するということは、その場所は特定社員の専有スペースとなるため、フリーアドレスの定義から外れてしまいます。したがって、フリーアドレスによるオフィスを実現するためには、原則としてすべての社員が移動可能なデバイス(ノートパソコン、タブレット、スマホなど)を所有していることが条件となります。
また、この画像からもうかがえるように、フリーアドレスで設置されるデスクでは、パーティションを設けず、付属するチェアも座った人がお互いの顔を確認できるように配置を工夫している例が多いのが特徴です。「社員同士の意思疎通が密になる」というのがフリーアドレスのメリットの一つです。したがって、どのデスクで仕事をする場合でも、同席する社員同士が、即時に、何らの障害なく、スムーズに会話できるよう配慮されているわけです。

施工例2〜統一規格で使い勝手と美観の調和を実現

【引用元:株式会社MACオフィス】
【引用元:株式会社MACオフィス】

次の施工例は、フリーアドレスとしては、もっともベーシックで必要最小限の施工例です。画像からうかがえるとおり、すべてのデスクは同じ設計単位の統一デザインを採用しています。各デスクには引き出しも設置されており、一見すると通常のオフィスでみられるデスクと大差はありません。しかし、デスクとデスクはつながって配置されており、デスク間の段差等も皆無です。そのため、使用する社員が少ない場合は、2つ分のデスクスペースを大きく占有して使用することができます。
ゼネコンの設計部のように、大きな図面や模型を制作しなければいけない職場では、一人分の限られたデスクでは到底スペースが足りません。普段の製図などはもちろんパソコン上で行うのですが、紙に出力してチェックしたり、図面をもとに模型を制作するような場合は、広い平面が欠かせません。このように、段差のないフリーアドレスタイプのデスクを全フロア・全デスクで採用すれば、必要に応じて空いたデスクを作業スペースとして有効に活用することができます。
またこの施工例では、デスクの背部などに設置された収納家具にも注目してください。こちらもデスク同様、統一したデザインを採用し、高さも低く抑えられていることがわかります。デザインが統一されているため、必要に応じて各所に移動した場合でもオフィスの景観がちぐはぐになりません。また背が低いことで、さえぎられる視界も最小限になるため、オフィス全体の圧迫感も少なくなり、フリーアドレスならではの開放的な職場の雰囲気を壊さないよう配慮されています。
以上ご紹介したように、フリーアドレスのオフィスには、従来のオフィスにはないメリットがたくさんあります。自由な職場の空気を作り上げることは、作業の効率化だけでなく、社員の創造性にも働きかけてくれます。デザインや建築、システム開発など、発想の豊かさが仕事の価値に直結するような職場では、今後ますますフリーアドレスの需要が高まっていくことでしょう!

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