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トレンドを上手く取り入れたオフィスデザインは、生産性向上やウェルビーイングの促進につながります。しかし、最近の流行やデザインの決め方がわからない方もいるでしょう。そこで今回は、オフィスデザインのトレンドと最新の事例、デザインの決め方などについて解説します。
新型コロナウイルス感染症の流行により、オフィスの在り方が著しく変化しました。多くの企業がテレワークを導入したためです。
2023~2024年ごろは、執務スペースや会議室の縮小、Web会議ブースや集中スペースの導入・増設など、人との接触を減らす方向に進みました。しかし、コロナ禍以降はカフェエリアやリラックススペースといった、人が集まりやすいスペースの導入が増加しています。
2025年現在ではそれまでのデザインを踏襲しつつ、下記のような要素が取り入れられるようになりました。
最近のオフィスで増えているのが、ウェルビーイング向上を意識したデザインです。ウェルビーイングとは、心・身体・社会的に良い状態を保ち、一人ひとりが幸福感や生きがいを感じられる状況にあることを目指す概念です。
例えば、緑や自然光などを取り入れたり、ホテルライクな空間を作ったりすることでウェルビーイングに配慮しています。また、身体の健康を保つために、機能性の高いオフィス家具を取り入れる企業も多く存在します。
IoTの導入によって利便性が高く効率的なオフィスを目指すのも、最近のオフィスデザインのトレンドです。スマート照明やスマートデバイス、自動温度調整などを導入し、快適で業務に集中しやすい環境を整えます。
企業独自のコンセプトを取り入れたユニークなデザインも流行っています。例えば、壁や天井、床、インテリアの色味をコーポレートカラーに合わせる、夜にバーとして使えるスペースを設置するなどです。従業員の意見を反映させることで、従業員満足度向上にもつながります。
オフィスデザインのトレンドは把握できたものの、どのようなデザインなのかイメージしづらいという方もいるかもしれません。
そこで、オフィスプランニングやビル改修リノベーションなどを支援している株式会社MACオフィスの施工事例を8つ紹介します。
株式会社石垣様では、「新たな働き方の導入」「社内コミュニケーション活性化」という2つの要望をもとに、2タイプの対照的なくつろぎ空間を設置しました。
ひとつは緑をふんだんに配置した居心地の良いエリア、もうひとつはモノトーンでまとめた上質で都会的なエリアです。そのときの気分に応じて、どちらのエリアで過ごすかを決められます。
株式会社STX様では、企業独自のコンセプトを重視したオフィスデザインを取り入れています。特に注目したいポイントが、老舗テーラーを彷彿とさせるエントランスです。明治31年創業という長い歴史と、繊維専門商社の事業が伝わるよう意識してデザインしています。
また、ミラノやパリなど世界各国の都市をモチーフにした会議室を設置し、多様性をプラスしているのも特徴です。
ジャパンマテックス株式会社様では、コーポレートカラーであるブルー×イエローを取り入れた、特徴的なデザインを作り上げました。
さらにオフィス家具には機能性が高いブーメランデスクを採用し、動きのあるレイアウトと作業のしやすさを同時に実現しています。
>>ジャパンマテックス株式会社様のオフィスデザイン事例はこちら
株式会社MACオフィスでは、多種多様なエリアを設け、訪れた方がさまざまな働き方を体感できる実験室のようなオフィスデザインを目指しました。
また、従業員自らが日々いろいろな過ごし方を実践することで、リアルで質の高い提案につなげることも目的としています。
株式会社エヌ・エル・エヌ様は、「New・Life・Now」の社名に込められた想いが伝わるような、大きな社名サインを活かしたエントランスが特徴です。
さらにオフィス内の至る所にコーポレートカラーを使用し、メッセージ性の高いオフィスを作り上げました。
>>株式会社エヌ・エル・エヌ様のオフィスデザイン事例はこちら
株式会社スタジオフレア様では、コーポレートカラーの赤を活かしつつ、SF映画の世界観を味わえるデザインを目指しました。
その一方でウェルビーイングの向上も重視しており、半個室タイプのデスクや照明スイッチの切り分けなど、ゲームクリエイターが快適に働ける環境を整えています。
アクセリード株式会社様は、特殊な鏡を使った仕掛けやバーカウンターなど、遊び心のあるデザインが特徴です。
また、コーポレートカラーをメインに、ポップで明るいカラーをふんだんに取り入れ、思わず楽しくなるようなオフィスを実現しています。
NANO MRNA株式会社様は、医療・研究系の企業のイメージを覆す、カラフルなオフィスが魅力です。白で統一されたエントランスの先には、グラデーションカラーのタイルカーペットやレインボーの間接照明などが待ち構えています。
一方で、2面の窓からの採光や見晴らしを遮らないよう工夫したり、淡いカラーや木目柄を取り入れたりすることで圧迫感を軽減しています。
>>NANO MRNA株式会社様のオフィスデザイン事例はこちら
オフィスデザインを決定する際は、見た目以外にも押さえておくべき重要なポイントがあります。詳しくみていきましょう。
オフィスデザインにおいて、最初に考えるべきはコンセプトです。オフィスは単なるワークスペースではありません。企業理念を伝え、企業価値を向上させるためのツールです。
しかし、コンセプトがあいまいだと、どのようなデザインにするかが定まらず、メッセージ性が損なわれてしまいます。オフィスをブランディングに活かすためにも、明確なコンセプトを打ち出しましょう。
企業理念やブランドイメージ、業種などを踏まえて、どのようなオフィスにしたいのかを考え、全体のコンセプトを決めることが大切です。また、従業員から意見を集めると、従業員がより快適に働けるようになるため、モチベーションアップにつながります。
関連記事:「オフィスデザインを作成する際、重視すべきデザインのコンセプトは?」
オフィス内で使う色と素材にこだわることも重要です。特に「色」はオフィスの印象に大きく影響するため、コンセプトに合う色を選びましょう。
例えば、爽やかさやクールさを演出したい場合は青が適しています。穏やかで安心できる空間づくりを目指す場合は、緑や茶色が良いでしょう。メッセージ性を高めたい場合は、コーポレートカラーを取り入れるのもおすすめです。
なお、使用する色は2~3色を基準にしましょう。色が多すぎると統一感がなく落ち着かない印象を与えてしまいます。先で紹介した事例のようなカラフルなオフィスもありますが、色を多用しながら統一感を出すにはさまざまな工夫が必要です。
また、素材は機能性まで考えて選びましょう。執務スペースなど、例えば多くの従業員が出入りする場所の床には、耐久性・防音性が高いタイルカーペットが向いています。
エリアごとの特性を考慮することも大切です。執務スペースやリフレッシュスペースなど、エリアによって求められるものが異なります。どうすればそのエリアの機能性や効率性、快適性が上がるかを考えてみましょう。
色や素材にこだわっても、レイアウトがいまいちだとオフィスの快適性や効率性が下がってしまいます。オフィスレイアウトのパターンはいろいろあるので、パターン別の特徴を把握し、自社に合うものを選びましょう。
・対向型:デスクを向かい合わせに置く
・背面式:デスクを背中合わせに置く
・クロス型:デスクを交差させて置く
・ブース型:デスクをパーティションなどで区切り独立させる など
関連記事:「オフィスレイアウトを考える。【部署別】のレイアウト工夫」
オフィス家具の設置場所やサイズが合わないと、オフィス全体の雰囲気が崩れてしまいます。動線を遮ってしまい業務効率が落ちるケースもあるので、適切な設置場所やサイズを考えましょう。
オフィスデザインは、企業の雰囲気や業務内容などに合ったものにすることが大切です。トレンドのデザインをうまく取り入れつつ、従業員が快適に過ごせるデザインを考えましょう。
現在の自社の状況や業務内容、使用スペースなど、さまざまなポイントを踏まえて最適なオフィスデザインを実現したいと考えているなら、ぜひMACオフィスにご相談ください。
MACオフィスの「オフィスプランニング」では、オフィス移転計画前の無料コンサルティングから始まり、オフィス移転にまつわるサポートを一括して提供しています。今後の人員計画や事業の方向性、社内の雰囲気など、必要な情報をヒアリングした上で、ご要望に沿った空間デザインを提案しますので、まずはお気軽にご相談ください。