「ありのままを美しく」を、空間という形に。
地域に愛される美容クリニックを目指した、Lūna Beauty Clinicの開業ストーリー
名古屋市名東区一社に開院したLūna Beauty Clinic。
院内へ一歩足を踏み入れると、そこには美容クリニックらしい華やかさとは少し違う、穏やかな時間が流れています。ホームページに掲げるコンセプトは、「ありのままを美しく」。その言葉は施術だけでなく、空間づくりにも一貫して反映されていました。
今回は、Lūna Beauty Clinic院長の坂野様に、開業への想いと理想のクリニックを形にした空間づくりについてお話を伺いました。
地域に根差したクリニックを目指して
小児科医としてキャリアをスタートし、その後、美容医療の世界へ。大手美容クリニックで副院長・院長を務めた坂野先生は、経験を積むなかで「自分が本当に実現したい医療」が少しずつ明確になっていったと話します。
── 美容医療の世界へ進み、独立を決意された理由を教えてください。
「もともと美容には興味がありました。ただ、私が医学生だった頃は、美容外科や美容皮膚科は今ほど身近な存在ではなく、自分の中では進路の選択肢にはなかったんです。
最初は『子どもが好きだから』という理由で小児科を選びました。その後、美容医療が身近になっていく中で、この分野に挑戦したいという気持ちが少しずつ強くなっていきました。患者様がきれいになるお手伝いができることはもちろん、医療技術としても非常に奥が深く、純粋に面白いと感じたことが大きかったですね。
大手クリニックでは、技術だけでなく、カウンセリングの考え方など、本当に多くのことを学ばせていただきました。その経験は、今の自分の土台になっています。組織だからこそできることがある一方で、自分が歯車の一つになっているような感覚もありました。そうした経験を積む中で、もっと患者様一人ひとりと丁寧に向き合い、自分が本当に理想とするクリニックをつくりたいという想いが強くなり、独立を決意しました」
── 先生が思い描いていた「理想のクリニック」とは、どのような場所だったのでしょうか。
「大切にしたかったのは、地域に根差したクリニックであることです。地域の皆様に、かかりつけ医のような感覚で気軽に通っていただける場所にしたいと考えていました。
もう一つ大切にしていたのは、空間そのものも楽しんでいただくことです。医療機器や私たちの技術が良いことはもちろん大切です。その上で、クリニックで過ごす時間そのものが、少し特別な体験になればと思っていました。空間に足を踏み入れた瞬間から、『来て良かった』と感じていただける場所でありたい。そうした時間まで含めて価値を感じていただけることが、私の理想とするクリニックの姿でした」
「ありのままを美しく」は、空間にも表れる
Lūna Beauty Clinicの空間には、坂野先生が大切にする「ありのままを美しく」という考え方が、随所に息づいています。
── 「ありのままを美しく」というコンセプトには、どのような想いが込められているのでしょうか。
「私が一番大切にしているのは、ナチュラルであることです。飾りすぎないこと、やりすぎないこと。その人が本来持っている魅力を引き出したいという考え方ですね。その想いは施術だけでなく、クリニック全体にも共通しています。
患者様には、肩の力を抜いて過ごしていただける場所にしたいと考えていました。そのため、内装も和モダンをベースにデザインしてほしいとお願いしました。もともと旅館のような落ち着いた空間が好きで、自宅にも和のテイストを取り入れています。個人的にも、華やかで煌びやかな内装より、自然と気持ちが落ち着く空間に惹かれるんです。美容クリニックというと、名古屋駅前や栄のようなエリアでは明るく華やかな内装も多いですよね。もちろん、それぞれに魅力があります。私自身は、旅館を訪れたときのように、自然と心が落ち着く場所にしたいと思っていました。
開業場所を探すときも、地域との相性はとても意識していました。最終的に選んだ一社という街は、落ち着いた住宅街で、美意識の高い方が多い印象があります。最初は私のことを知っている方がほとんどいない場所だったので不安もありましたが、その分、この街で一から信頼関係を築いていきたいと思えました。
そういう意味でも、この和モダンという空間は、私たちが目指すクリニックのあり方にも、この街にも、とても合っていると感じています」
想いを細部まで形にする
── そうした空間を実現するために、デザインでこだわったことを教えてください。
「最初の打ち合わせでは、『和モダン』という方向性と、全体の色味についての希望をお伝えしました。それに加えて、私が好きなアーティストの世界観も、どこかにさりげなく取り入れられたらいいなという話をしました。そのモチーフになっているのが『月』です。エントランスやサインなど、院内のいろいろな場所に散りばめていただいています。ターゲットとしている30代〜50代くらいの方なら、『もしかして…』と気付いてくださる方もいるかもしれません。そういう遊び心も、このクリニックらしさの一つになったと思っています」
── 特に思い入れのある場所はありますか。
「全部こだわっていますが、一つ挙げるとすれば、やはりエントランスですね。患者様が最初に目にする場所ですし、このクリニックらしさを最も感じていただける場所だと思っています。
その先に続く砂利を敷いた廊下も、とても気に入っています。エントランスとは少し空気が変わり、自然と気持ちが落ち着くような空間になっていると思います。
それから、各部屋のサインもお気に入りです。細かな部分ではありますが、そうしたディテールまで丁寧につくり込んでいただいたことで、クリニック全体の雰囲気がより一体感のあるものになったと感じています」
理想を一つひとつ形にしていく
── 完成した空間をご覧になったときのお気持ちを教えてください。
「一番印象に残ったのは、提案時に見せていただいたCGパースとの再現度の高さでした。『本当に、このイメージのまま完成するんだ』と驚きましたし、完成した空間を見て、率直に『すごいな』と思いました」
── プロジェクト全体を振り返って、印象に残っていることはありますか。
「最初にMACオフィスさんに提案していただいたデザインを見たとき、『お願いするならここだな』と思いました。一方で、お見積もりについては正直悩みました。それでも、その後も何度も相談に乗っていただきながら、コンセプトはそのままに、予算とのバランスを一緒に考えてくださったんです。
打ち合わせの中でも、一つひとつ丁寧に確認しながら進めてくださり、こちらの質問にもすぐ対応していただけたので、不安を感じることはありませんでした。開業は初めての経験で分からないことばかりでしたが、安心してお任せすることができました。気付けば、任せっきりと言っていいくらいでしたね」
この街で、親子二世代に愛される存在へ
開業当初は、「本当に患者様が来てくださるのだろうか」という不安もあったと坂野先生は振り返ります。
── 開業から数か月が経ち、今感じていること、そしてこれから目指したいクリニック像を教えてください。
「最初はこの地域では私のことを知っている方がほとんどいなかったので、不安もありました。それでも、地域に配ったチラシをご覧になって来院してくださる方が徐々に増え、この地域で少しずつ認知していただけるようになったことを、とても嬉しく感じています。
今は30〜50代の患者様を中心に多くの地域の方にお越しいただいています。
これからも、美容医療を受けるためだけの場所ではなく、患者様が気軽に足を運べて、安心して過ごせる、地域の憩いの場のような存在でありたいと思っています。そして、今来てくださっている患者様だけでなく、そのお子様世代にも長く選んでいただけるような、親子二世代で通っていただけるクリニックへと育てていきたいです」
◾️ Client
Lūna Beauty Clinic
https://luna-bc.com/
〒465-0093 愛知県名古屋市名東区一社1丁目77番 COCO TOTONO 6階